更新日:2015年3月18日
双方の主張に開きがあったが証拠があり、裁判上の和解で解決。

みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:大阪市平野区在住のSさん / 44歳 証券トレーダー
後遺障害等級の類似ケースの中でも、高額の賠償が認められた事例。被害者の方の賠償請求額と、加害者側の保険会社との主張に大きな開きがあり、当方の主張を支える証拠も揃っていたことから裁判による解決方法を選択し、適切な解決ができた。
事故はこうして起こった
Sさんは、原動機付き自転車を運転していたところ、
進路を変更してきた四輪車と衝突してしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
Sさんは、この事故により、
右肘頭骨折の怪我をされ1年程度治療をしましたが、
肘に痛みが残ったことから、14級の等級が認定されました。
Sさんは、後遺障害等級が認定された時点で、
事務所に来所され、当事務所で後遺障害等級についての
異議申立をしたところ、
痛みについての等級が12級に変更されました。
その後、裁判を起こしたところ、
21,240,000円の賠償金を支払うべき
との和解案が裁判所から提示され、
双方とも受諾したことから裁判上和解が成立しました。
当事務所が関わった結果
労働能力喪失期間等が争いとなりました。
後遺障害等級と労働能力喪失期間については
医師の意見書を取り付け、
基礎収入については、
多数の資料を裁判所に提出することで、
それぞれ当方の主張が認められました。
解決のポイント
後遺障害等級の変更 (異議申立により14級から12級に)
Sさんは、肘の痛みについて当初14級の認定を受けました。
しかし、肘の部分に骨片が残っていることを画像上明らかにし、
主治医の意見書も提出することで、
後遺障害等級が12級に変更となりました。
逸失利益算定の際の基礎収入
Sさんは、事故前証券トレーダーの仕事をされ、
1500万円を超える年収を得ていました。
当方は、事故前年の年収を基礎として逸失利益を請求しました。
これに対し、保険会社から、
証券トレーダーは収入の変動が大きいことから
事故前年の年収を基礎とせず、
男性の平均賃金を基礎とすべきであるとの反論がされました。
当方は、Sさんの収入の推移、
具体的な業務手法等を主張立証し、
Sさんの収入の変動が大きくはないことを明らかにし、
最終的に事故前年の年収を基礎として逸失利益が認められました。
労働能力喪失期間 (67歳まで認められた)
Sさんの後遺障害は痛みについての12級13号でした。
保険会社は、痛みは徐々に慣れること等を理由として、
労働能力喪失期間は5年程度であると主張してきました。
これに対し、骨片が残っていることが原因であり、
痛みがなくなるとは考えがたい
ことを主張立証することで、
67才までの労働能力喪失期間が認められました。
担当弁護士のまとめ

本件では、Sさんの基礎収入が高かったこともあり、
12級13号の後遺障害等級が認定された方の中では
高額の賠償が認められました。
後遺障害等級・基礎収入・労働能力喪失期間等争点が複数ありましたが、
主要な争点について主治医の先生の意見書を取り付けたり、
収入関係資料を提出して主張立証することで、
当方の主張が最終的に認められました。
本件は保険会社との争いが大きく、
交渉で十分な賠償を得る見込みがなかったこと、
当方の主張を支える証拠が十分にあったことから、
示談ではなく、裁判を提起しての解決となりました。
ただ、裁判では示談等と比較して
特に証拠の多寡により最終結論に大きな差が出る傾向があり、
裁判を起こすかについては、
費用対効果の面も含めて、
交通事故に精通した弁護士による証拠の検討が不可欠ということができます。
このように、弁護士に依頼することで、
より適切な手続きを選択しながら手続きを進めていくことができますので、
症状固定の段階、後遺障害等級が認定された段階、
示談案提示があった段階等で弁護士にご相談いただければと思います。
この記事を見た後にみている記事は?
左脛骨高原骨折による可動域制限が残り、1069万円で示談。詳しく見る
取得金額
1069万円
受傷部位
下肢
後遺障害等級
12級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
交通事故で左脛骨高原骨折の怪我をして、1年半ほどの治療後、後遺障害申請が必要ということで相談に来られました。12級7号の後遺障害等級認定後、1069万円で示談解決した事案です。
詳しくはこちら >
更新日:2024年11月28日
肩関節捻挫で完治の方の示談交渉事例詳しく見る
取得金額
160万円
受傷部位
上肢
後遺障害等級
非該当

担当弁護士 :羽賀 倫樹
助手席に同乗中、追突事故に遭い、肩関節に怪我をされました。 その後8カ月ほど通院した結果、痛み等の症状はなくなりました。 弁護士が示談交渉を受任し交渉したところ、160万円で解決することができました。
詳しくはこちら >
更新日:2019年12月13日
むち打ち完治後の示談交渉で、2名合計で200万円で解決。詳しく見る
取得金額
200万円
受傷部位
むちうち
後遺障害等級
非該当

担当弁護士 :羽賀 倫樹
Nさんらは、大阪府東大阪市で四輪車に同乗中、追突事故に遭遇。 9か月間の治療により完治しましたが、交渉は苦手と感じていたこと、 保険会社と直接話をしたくないと考えたことから、示談交渉をご依頼いただきました。
詳しくはこちら >
更新日:2018年4月13日
神経症状12級認定後、880万円で示談した事案。詳しく見る
取得金額
880万円
受傷部位
背骨・体幹骨
後遺障害等級
12級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
追突事故で第4腰椎圧迫骨折の怪我をされ、事故直後にご依頼いただきました。事故前から別の椎体の圧迫骨折があったことから、後遺障害は11級ではなく12級の認定、示談交渉により880万円で解決しました。
詳しくはこちら >
更新日:2021年11月19日
解決実績検索
「受傷部位」から探す
「後遺障害等級」から探す
- 死亡 (11)
- 1級 (12)
- 2級 (2)
- 3級 (2)
- 4級 (6)
- 5級 (4)
- 6級 (6)
- 7級 (12)
- 8級 (12)
- 9級 (25)
- 10級 (21)
- 11級 (44)
- 12級 (66)
- 13級 (3)
- 14級 (99)
- 非該当 (159)
「後遺障害内容」から探す
- 死亡 (11)
- 遷延性意識障害 (1)
- 高次脳機能障害 (31)
- 脊髄損傷 (12)
- 身体の切断 (2)
- 脊柱・体幹骨変形 (36)
- 関節可動域制限・機能障害 (95)
- 醜状障害 (11)
- 局部の神経症状 (73)
- むちうち (88)
- 完治 (112)
- その他 (11)
「保険会社」から探す
- 東京海上日動 (102)
- 損害保険ジャパン (98)
- 三井住友海上 (58)
- あいおいニッセイ (53)
- 共栄火災 (7)
- 日新火災 (3)
- イーデザイン損保 (2)
- セゾン自動車火災 (4)
- 三井ダイレクト (11)
- ソニー損害保険 (18)
- 楽天損害保険 (3)
- セコム損害保険 (1)
- SBI損害保険 (5)
- JA共済 (16)
- トラック共済 (16)
- 自動車共済協同組合 (1)
- 全労済 (4)
- AIG損害保険 (25)
- アクサ損害保険 (3)
- アメリカンホーム (1)
- チューリッヒ (5)
- チャブ損害保険 (1)
「解決方法別」から探す
「担当弁護士」から探す
「加害者の事故車両」から探す
「相談タイミング」から探す
「職業」から探す
「年代」から探す
増額しなければ
弁護士費用はいただきません!
※弁護士特約の利用がない場合