交通事故の手続きを弁護士に依頼するのは大袈裟なこと?デメリットはない?
監修者: 交通事故チーム主任弁護士
羽賀 倫樹 (はが ともき)
交通事故の問題は、当事務所のホームページをご覧になられた被害者の方が、無料相談にお越しになった後、そのままご依頼いただくというケースがよくあります。 記事をお読みになられて弁護士に相談をしたくなりましたら、お気軽にお問合せください。
- 相談者
- 交通事故で怪我をしましたが、弁護士に依頼するのは大袈裟な気がして、躊躇してしまいます。
- 羽賀弁護士
- 交通事故について弁護士に相談・依頼するのは、そこまで大袈裟なことではなく、デメリットが発生することではないと考えられます。
デメリットはあるのか、あるとしたらどのようなものであるか等について見ていきましょう。
- この記事でわかること
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- 弁護士に依頼することが大袈裟でない理由
- 弁護士に依頼した場合の裁判についての誤解
- 保険会社との争いがない場合でも弁護士に依頼するメリット
- 弁護士費用に関する誤解と実際の負担感
- 法律事務所への訪問頻度に関する誤解
- 弁護士への相談が初めての人へのアドバイス
- こんな方が対象の記事です
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- 交通事故に遭遇し、示談交渉や後遺障害申請などの手続きに不安を感じている方
- 弁護士に依頼することにためらいや疑問を持っている方
- 弁護士費用や法律事務所とのやり取りに関して不安を感じている方
- 事故の手続きをスムーズに進めたいが、どう進めれば良いかわからない方
はじめに
交通事故の被害に遭って怪我をした場合、保険会社とのやり取りや後遺障害手続き、示談交渉は、弁護士に依頼することができます。ただ、弁護士に依頼するのは大袈裟ではないかと思い、相談や依頼をためらわれる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、弁護士に依頼した場合にどうなるかという点について、一般的に持たれているかもしれないイメージと、実際のところそのようなデメリット等が発生するかというところを見ていきたいと思います。
弁護士に依頼すると裁判になって大変?
テレビ等の影響か、弁護士と言えば、裁判所の法廷で相手方と激しくやりあうイメージが強いかもしれません。テレビのイメージのような場面はないとまでは言いませんが、実は、ほとんどありません。テレビのイメージのような場面は、刑事事件で稀にあるくらいで、交通事故では、仮に裁判になっても上記のような激しいやり取りをすることはまず考えられません。そもそも、実際のところ当事務所では90%以上の事案は示談で解決しており、裁判になることすら珍しいと言えます。弁護士に依頼すると裁判になって大変というのは、実はイメージだけで、実際とは違うということができます。
保険会社と争いになっていないので弁護士までは必要ない?
弁護士に依頼するのは、保険会社と争いになったときと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は、弁護士に依頼があるのは、争いになっている事案ばかりではありません。むしろ、ご依頼いただく案件は、保険会社と特に大きな争いになっていない案件の方が多いと言えます。手続きをどのよう進めたらいいか迷うことがあれば、その時が弁護士への依頼を検討するタイミングです。後遺障害申請が必要になったときや、保険会社との示談金額の交渉が必要になったときにご依頼いただくことが多いと言えます。
例えば、治療が終わって後遺障害申請をすることになった場合、後遺障害診断書が適切な内容になっているか判断するのは難しいと思います。また、申請といってもどのように手続きを進めたらいいかよく分からないのではないでしょうか。そのようなときに弁護士に依頼すれば、後遺障害診断書の内容が問題ないか確認してもらえますし、手続き進行も任せることができます。
また、交通事故の手続きでは、最後に保険会社と示談金額の交渉が必要になります。示談交渉では、保険会社が提示する示談金額が妥当であるか判断しないといけませんが、その判断はなかなか難しいものです。また保険会社との交渉といっても、どのようにすればいいかよく分からないという方が大半ではないでしょうか。そのようなときに弁護士に依頼すれば、保険会社との交渉を任せて、妥当な示談金を得ることも可能になります。
このように、ご依頼いただく事案は、保険会社と大きな争いになっていないケースが多いのが実情です。
弁護士に依頼しても費用ばかりかかる?
弁護士に依頼すると費用ばかりかかるので、争いが大きくないときに依頼するメリットはなく、むしろデメリットが発生するというイメージがあるかもしれません。
実際は、弁護士費用は、示談金の中からお支払いいただくので、負担感はありません。多くの場合、弁護士が手続きすると、示談金額が増額になりますし、かかる弁護士費用以上の増額になるケースが多いです。
費用倒れになりそうなときはそのように説明差し上げ、無理に依頼をお勧めすることはありません。
なお、最近では、自動車保険に弁護士費用特約がついているケースが多いと思います。弁護士費用特約があれば、多くの場合、弁護士費用の自己負担がなくなりますので、より弁護士に依頼しやすいと言えるでしょう。
法律事務所に何度も行くのは面倒?
弁護士に依頼すると、何度も法律事務所に行かないとならず、面倒だというイメージがあるかもしれません。確かに、事案によっては何度も事務所にお越しいただくこともありますが、大半の事案は、一度来ていただいて、その後は電話や書類のやり取りで手続きができています。
当事務所では、ご依頼いただいても、可能な限りご依頼者の方のご負担を少なく手続きを進めるようにしています。
弁護士に相談したことがない
弁護士というと縁遠く、そもそも相談をしたことがない方が多いと思います。この点は、確かに、弁護士に相談・依頼する際の大きな障壁になるかもしれません。
ただ、保険会社とのやり取りに頭を悩ませるより、味方となり動いてくれる弁護士と話をする方が気楽になれるかもしれません。当事務所では、交通事故相談受付は、電話だけでなく、メールでも行っています。一度お問い合わせいただければと思います。
まとめ
以上、弁護士に依頼した場合のイメージを色々と記載しました。弁護士に相談・依頼することは、そこまで大袈裟なこと・デメリットが発生することではないですし、本来自分でやらないといけない手続きや示談交渉を任せることができます。また、弁護士に依頼すれば、多くの場合示談金額が増額になります。そうなると、交通事故の手続きを弁護士に依頼しない手はないと言えそうです。
更新日:2021年3月4日
交通事故チームの主任として、事務所内で定期的に研究会を開いて、最新の判例研究や医学情報の収集に努めている。研究会で得た情報や知識が、交渉などの交通事故の手続きで役立つことが多く、交通事故チームで依頼者にとっての最高の利益を実現している。
また羽賀弁護士が解決した複数の事例が、画期的な裁判例を獲得したとして法律専門誌に掲載されている。
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