更新日:2022年3月18日
自転車が加害者の交通事故の示談交渉。1147万円で解決。
みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:Hさん/50代/主婦/大阪府豊中市在住
自転車が加害者となる交通事故の示談交渉を行いました。弁護士依頼前は約456万円の提示でしたが、弁護士が交渉して約1147万円と約2.5倍の金額で交渉がまとまりました。
事故はこうして起こった
Hさんは、大阪府吹田市で、バイクを走行して交差点に差し掛かったところ、交差道路から、赤信号無視・斜め横断・猛スピードで突っ込んできた自転車に衝突されてしまいました。この時、Hさん側の信号は黄色が点灯していました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故で、Hさんは、第一腰椎圧迫骨折の怪我をしてしまいました。相手は自転車でしたが、賠償責任保険があったため、治療費は保険会社からの支払を受けられました。
2週間程度の入院、8か月程度の通院で治療を行いましたが、治療終了時点で、脊柱変形と骨折部の痛みが残りました。そこで、後遺障害を申請したところ、脊柱変形と痛みにより、11級7号の後遺障害等級の認定。
その後、保険会社から、示談金額の提示があったものの、低いと感じ、交渉を依頼したいとして相談に来られました。
保険会社からHさんへの提示額は、約456万円でした。Hさんはパート兼主婦でしたが、主婦としての家事労働が休業損害と逸失利益に反映されていないことと、慰謝料の金額が低かったことから、弁護士が交渉すれば大きく増額になると見込まれました。そこで、交渉手続きをお受けし、実際に保険会社と交渉を進めました。その結果、最終的に約1147万円と700万円近く増額。十分な金額であると判断できたため、1147万円で示談に至りました。
当事務所が関わった結果
休業損害
約51万円→約157万円(約3.1倍)
傷害慰謝料(入通院慰謝料)
約58万円→約135万円(約2.3倍)
後遺障害逸失利益
約228万円→約832万円(約3.6倍)
後遺障害慰謝料
290万円→400万円(約1.4倍)
解決のポイント
休業損害
休業損害は、約51万円の提示額でしたが、弁護士による交渉で3倍以上の約157万円に増額になりました。
弁護士依頼前の51万円は、仕事を休業した分の金額での提示でした。
しかし、Hさんはパート勤務で、家族のための家事もしていました。交通事故の示談交渉では、家事をしている方の収入が女性平均賃金(2021年時点では約380万円)より低い場合、休業損害算定の基礎となる賃金を女性平均賃金まで引き上げて計算することが可能です。Hさんについても、女性平均賃金をもとに休業損害を計算すべきと主張するとともに、休業の日数も仕事の休業日数のみならず、家事への影響を考慮して算定すべきと主張しました。
その結果、算定の基礎となる収入は女性平均に引き上げることができ、また、休業日数も大幅に長くすることができ、約157万円に増額になりました。
傷害慰謝料(入通院慰謝料)
傷害慰謝料は、約58万円の提示でしたが、弁護士による交渉で約2.3倍の135万円に増額になりました。
弁護士依頼前の58万円は算定根拠が不明でしたが、弁護士が交渉すれば大きく増額すると見込まれました。保険会社との交渉では、怪我の状況・入通院の状況等を踏まえて交渉。結果、135万円と大きく増額しました。
後遺障害逸失利益
後遺障害逸失利益は、約228万円の提示でしたが、弁護士による交渉で約3.6倍の832万円に増額。
弁護士依頼前の228万円は、休業損害の部分と同じく、Hさんの仕事での収入を基礎に算定されていました。また、労働能力喪失率は14%、労働能力喪失期間は10年に制限されていました。
これに対し、弁護士が交渉して、基礎収入は女性平均賃金の約380万円に引き上げることができました。
労働能力喪失率は18%にアップ。11級の基準となる20%に届きませんでしたが、脊柱変形の11級の場合、14%程度に制限されることがよくあるため、18%であれば十分と考えられました。
労働能力喪失期間は、就労可能期間の全期間(今回の場合19年)に変更になりました。
以上の3点の変更の結果、後遺障害逸失利益は、約3.6倍、金額では約600万円増額になりました。
後遺障害慰謝料
後遺障害慰謝料は、290万円の提示でしたが、弁護士による交渉で400万円に増額になりました。
後遺障害等級11級として妥当な後遺障害慰謝料を請求し、こちらの主張が認められたものです。
担当弁護士のまとめ
自転車が加害者となる交通事故ですが、加害者に賠償責任保険があったため、示談交渉をお受けし、解決のポイントに記載の通り、示談金を増額できました。
加害者が自転車であっても、加害者に賠償責任保険があれば、保険会社から治療費が支払われ安心して治療が可能です。また、後遺障害等級の認定を受けることもできますし、弁護士に示談交渉を任せることも可能になります。
自転車が加害者になる交通事故に遭ったという方は、加害者の賠償責任保険があることを確認いただき、ご連絡いただければと思います。みお綜合法律事務所では、加害者が自転車の交通事故手続きも数多くお受けしていますので、ご安心ください。
この記事を見た後にみている記事は?
高次脳機能障害で5級認定。示談交渉で約4000万円で解決詳しく見る
取得金額
3974万円
受傷部位
頭部(脳)
後遺障害等級
5級
担当弁護士:吉山 晋市
交通事故で受傷した家族の後遺障害診断書を医療機関で書いてもらったものの, このまま保険会社に提出していいのか悩んだことから弁護士に相談, その後,後遺障害認定手続きから損害賠償の示談交渉までサポートさせていただいた事例
詳しくはこちら >
更新日:2018年3月9日
追突事故に遭ったものの、治療を続けて完治。示談金120万円で解決。詳しく見る
取得金額
120万円
受傷部位
むちうち
後遺障害等級
非該当
担当弁護士:羽賀 倫樹
追突事故で、頚椎捻挫・頭部打撲血種の怪我をして4か月ほどの治療で完治しました。治療終了後の保険会社との交渉では、休業損害と慰謝料の合計120万円で示談解決ができました。
詳しくはこちら >
更新日:2023年6月12日
事故による股関節人工関節と既存障害10級で9級の事案の解決事例詳しく見る
取得金額
436万円
受傷部位
下肢
後遺障害等級
9級
担当弁護士:羽賀 倫樹
店舗内での転倒事故で、怪我は左大腿骨頚部骨折という事案です。人工関節置換をして、後遺障害は9級(既存障害10級)、示談交渉により436万円で解決しました。
詳しくはこちら >
更新日:2023年3月10日
主婦・むち打ち非該当の事案で、186万円の示談金で解決詳しく見る
取得金額
186万円
受傷部位
むちうち
後遺障害等級
非該当
担当弁護士:羽賀 倫樹
大阪府羽曳野市で追突事故に遭遇し、治療終了の頃ご依頼いただきました。 後遺障害は認定されませんでしたが、 傷害慰謝料と主婦休損で十分な金額を取得、186万円で解決に至りました。
詳しくはこちら >
更新日:2018年9月20日
解決実績検索
「受傷部位」から探す
「後遺障害等級」から探す
- 死亡 (10)
- 1級 (12)
- 2級 (2)
- 3級 (2)
- 4級 (6)
- 5級 (4)
- 6級 (5)
- 7級 (12)
- 8級 (12)
- 9級 (25)
- 10級 (20)
- 11級 (43)
- 12級 (64)
- 13級 (3)
- 14級 (89)
- 非該当 (133)
「後遺障害内容」から探す
- 死亡 (10)
- 遷延性意識障害 (1)
- 高次脳機能障害 (31)
- 脊髄損傷 (12)
- 身体の切断 (2)
- 脊柱・体幹骨変形 (35)
- 関節可動域制限・機能障害 (92)
- 醜状障害 (11)
- 局部の神経症状 (70)
- むちうち (78)
- 完治 (90)
- その他 (10)
「保険会社」から探す
- 東京海上日動 (94)
- 損害保険ジャパン (84)
- 三井住友海上 (52)
- あいおいニッセイ (49)
- 共栄火災 (7)
- 日新火災 (3)
- イーデザイン損保 (1)
- セゾン自動車火災 (3)
- 三井ダイレクト (11)
- ソニー損害保険 (16)
- 楽天損害保険 (3)
- セコム損害保険 (1)
- SBI損害保険 (5)
- JA共済 (13)
- トラック共済 (14)
- 自動車共済協同組合 (1)
- 全労済 (4)
- AIG損害保険 (23)
- アクサ損害保険 (3)
- アメリカンホーム (1)
- チューリッヒ (5)
- チャブ損害保険 (1)
「解決方法別」から探す
「担当弁護士」から探す
「加害者の事故車両」から探す
「相談タイミング」から探す
「職業」から探す
「年代」から探す
増額しなければ
弁護士費用はいただきません!
※弁護士特約の利用がない場合