更新日:2020年10月23日
股関節を人工関節に置換し後遺障害10級認定事案の示談交渉
みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:Oさん/70代/主婦
住宅街を歩行中に、自転車に衝突され、大腿骨頚部を骨折されました。人工関節に置換し、9カ月の治療後、後遺障害は10級が認定。示談交渉では、休業損害・逸失利益・慰謝料等で1700万円で解決ができました。
事故はこうして起こった
Oさんは、奈良県生駒市の住宅街の道路を歩行していたところ、突然飛び出してきた自転車に衝突されてしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故で、Oさんは、大腿骨の頚部を骨折してしまいました。怪我は重く、人工関節置換を行いました。手術は成功し、症状が落ち着いてきたことから、保険会社とのやり取りを円滑に進めたいと考え、ご家族の方がご来所されました。その後、Oさんから正式にご依頼いただきました。
ご依頼後もしばらくは治療が必要でしたが、数か月するとリハビリは完了し、後遺障害申請を行いました。人工関節に置換されていましたので、10級の後遺障害が認定され、示談交渉に入ることになりました。示談交渉では、休業損害・後遺障害逸失利益・慰謝料等が争点になりましたが、こちらの主張が概ね通り、最終的に1700万円で示談が成立しました。
当事務所が関わった結果
Oさんは、交通事故に遭ったのは初めてで、保険会社とのやり取りをどのようにすればいいか悩んでいました。弁護士に依頼することで、保険会社とのやり取りを任せることができ、また、治療に専念することができました。
後遺障害は、人工関節に置換していることから10級認定が見込まれましたが、問題のない後遺障害診断書が作成されるように、記載すべき事項について事前に方向性を示すようにしました。また、出来上がった後遺障害診断書が、問題のない内容かのチェックを行いました。その結果、予想通り10級の後遺障害が認定されました。
示談交渉では、人工関節置換をし、後遺障害が残ったことについて十分な示談金が得られるよう交渉を行いました。休業損害・逸失利益・慰謝料等で合計1700万円と十分な金額になったことから、問題ないと判断し、示談が成立しました。
解決のポイント
示談交渉の詳細
保険会社との示談交渉は、弁護士が入ると、弁護士から保険会社に金額を提案し、その後交渉を進めていくことが一般的です。本件では、大腿骨を骨折されて、家事に影響が出ましたので、家事についての休業損害・逸失利益を請求しました。また、怪我をして入通院が必要となり、後遺障害が残ったことから、入通院慰謝料・後遺障害慰謝料も請求しました。
休業損害は、入院が必要となり、退院後も満足に家事ができないことを踏まえて請求しました。また、逸失利益は、10級の後遺障害が残存し、これからも家事に影響が出ることを踏まえた請求としました。若干の調整は必要になりましたが、いずれもこちらの請求がほぼ認められ、合計約900万円となりました。
入通院慰謝料は、入院期間が3カ月程度、通院が6カ月程度に及んだこと等を踏まえ請求をしました。交渉の結果は、約220万円となりました。
後遺障害慰謝料は、10級の後遺障害が認定された事案として妥当な金額である530万円となりました。
担当弁護士のまとめ
大腿骨頚部を骨折し、人工関節に置換、10級の後遺障害が認定された主婦の方の事案です。
治療中の保険会社とのやり取りも含めて任せたいとして、ご依頼をいただきました。治療中に弁護士に依頼することで、保険会社とのやり取りから解放されました。後遺障害手続き・示談交渉の手続きからも解放されるとともに、妥当な後遺障害等級認定を受け、妥当な示談金(1700万円)を確保することができました。
交通事故で怪我をして、保険会社とのやり取り、後遺障害申請、示談交渉で悩んでいるという方は、みお綜合法律事務所にご相談いただければと思います。
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