更新日:2023年1月27日
加害者が自転車の事故で股関節を人工関節置換。示談金809万円で解決。
みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:Kさん/80代/年金生活/大阪市東淀川区在住
左大腿骨頚部を骨折し、人工関節に置換。1年弱治療の後症状固定したため、後遺障害手続と示談交渉を任せたいとしてご相談いただきました。10級11号の後遺障害認定後、809万円で示談解決しました。
事故はこうして起こった
Kさんは、大阪府東淀川区の歩道を歩行していたところ、同じく歩道を走行してきた自転車に衝突されてしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故で、Kさんは左大腿骨頚部骨折の怪我をしてしまいました。幸い自転車側に賠償責任保険があり、治療費は保険から支払われ、手続きを進めることができました。人工関節に置換し、症状固定が近づき、後遺障害申請と示談交渉が必要になったことから、当事務所にご相談に来られました。
弁護士が状況をおうかがいすると、股関節を人工関節に置換されていて、後遺障害は10級が見込まれ、示談金も大きなものになることが見込まれました。弁護士費用を考えてもご依頼のメリットはあると判断し、Kさんから後遺障害申請と示談交渉をご依頼いただきました。
後遺障害等級は予想通り10級が認定。その後の示談交渉では、主に慰謝料について交渉し、総額809万円で解決ができました。
当事務所が関わった結果
Kさんは年金生活で、休業損害や後遺障害逸失利益の計上は困難であったため、入通院慰謝料(傷害慰謝料)と後遺障害慰謝料を主に交渉しました。その結果、入通院慰謝料は207万円、後遺障害慰謝料は530万円、その他立替治療費・入院雑費・交通費・付添看護費等で72万円が認められ、総額809万円で解決しました。
解決のポイント
入通院慰謝料(傷害慰謝料)
交通事故で怪我をして、入通院が必要になった場合、入通院慰謝料が認められます。その金額は、怪我の程度・入院日数・通院期間・通院回数等から決められます。
本件は、大腿骨頚部骨折という大きな怪我であること、入院が4か月近くに及んだこと、その後の通院も必要であったこと等を踏まえて交渉し、207万円が認定されました。
後遺障害慰謝料
交通事故で怪我をして、後遺障害等級が認定された場合、後遺障害慰謝料が認められます。その金額は、認定された後遺障害等級に応じて認められます。
本件は、人工関節置換があり10級11号の後遺障害等級が認定されたことを踏まえ、530万円を請求し、こちらの請求通り認められました。
自転車事故と賠償責任保険
加害者が自転車の交通事故では、自転車側に賠償責任保険があるかが問題になりますが、近時は賠償責任保険があるケースの方が多いとの統計があります。本件も加害者側に賠償責任保険があったため、弁護士に後遺障害申請や示談交渉を依頼し、十分な示談金を確保できました。加害者側に賠償責任保険がなければ、弁護士に手続きを依頼しても実際に示談金を確保することは困難ですので、弁護士に依頼すること自体が困難と言わざるを得ません。そのため、自転車事故では、加害者側に賠償責任保険があるかを確認することが重要です
担当弁護士のまとめ
加害者側は自転車でしたが、幸い自転車側に賠償責任保険があり、治療費・慰謝料等の支払いを受けられた事案です。示談金額の中身も、入通院慰謝料・後遺傷害慰謝料で十分な金額となり、解決ができました。
自転車事故についても、加害者に賠償責任保険があれば弁護士に依頼して手続きを進めることができます。みお綜合法律事務所では、加害者が自転車である交通事故の後遺障害申請や示談交渉を数多くお受けしています。自転車事故の解決で悩んでいるという方は、当事務所にお問い合わせください。
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