更新日:2023年11月10日
高次脳機能障害9級が残存し、2493万円で示談解決。
みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:Sさん/40才代/会社員/大阪市住之江区在住
事故直後にご家族からご相談いただき、その後正式にご依頼いただきました。2年して症状固定し、高次脳機能障害で9級の認定。示談金は2493万円で解決しました。
事故はこうして起こった
Sさんは、大阪市住之江区で、自転車で青信号の横断歩道を走行していたところ、同じ方向から走行・左折してきたトラックと衝突してしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故で、Sさんは、急性硬膜下血腫・急性硬膜外血種・外傷性くも膜下出血・頭蓋骨骨折等の怪我をしました。大きな怪我であり、Sさんのことを心配したご家族の方から事故直後にご相談いただき、その後正式にご依頼いただきました。
Sさんの頭部への衝撃は大きく、治療期間は2年に及びましたが、相当程度回復して症状固定。ただ完治には至らず、高次脳機能障害が残存していると判断して後遺障害申請をしたところ、9級が認定されました。そして、認定された9級を基に保険会社と示談交渉し、2493万円で解決しました。
当事務所が関わった結果
解決のポイント
症状固定までの保険会社とのやり取り・休業損害の請求
交通事故に遭った時に弁護士に手続きを依頼すると、相手方保険会社とのやり取りを任せることができます。また、本件では、事故に遭ってしばらくの間休業や短時間勤務が必要になったため、保険会社に対し休業損害の請求も行いました。
Sさんにとってみると、弁護士のアドバイスを受けながら手続きを進めることができましたので、手続き負担は軽減し、安心して手続きを進められました。
後遺障害申請
Sさんの怪我は、急性硬膜下血腫・急性硬膜外血種・外傷性くも膜下出血・頭蓋骨骨折等の大きなもので、2年の治療により改善はしたものの、話の内容を十分に理解できない・書類の作成が困難・感情コントロールが難しい等の症状が残存していました。何とか一人暮らしはしていたものの、仕事上・生活上の支障が大きいことから、後遺障害申請を行うことにしました。
高次脳機能障害の後遺障害申請は、他の障害の場合と異なり、後遺障害診断書だけでなく、ご家族からみた日常生活状況報告の書類が必要です。Sさんに後遺障害診断書等の作成手続を依頼するとともに、Sさんのご家族の方には日常生活状況報告の書類作成を依頼し、内容面でのアドバイスを行いました。
以上の手続きを経て出来上がった書類について、内容に問題がないかを確認した上で、後遺障害申請を行いました。Sさんは退院後一人暮らしをしていましたが、脳機能に関わる一定の症状(高次脳機能障害)が残存していることが考慮され、後遺障害等級は9級が認定されました。
保険会社との交渉
後遺障害等級が認定されたことを受けて、相手方保険会社と示談金額の交渉を行いました。主な争点は、後遺障害逸失利益・慰謝料・過失割合でした。最終的な金額は2493万円で内訳は明らかになりませんでしたが、逸失利益の労働能力喪失率は35%、傷害慰謝料349万円、後遺障害慰謝料670万円となるなど、概ねこちらの請求が通ったものと判断できたため、示談で解決ができました。
担当弁護士のまとめ
高次脳機能障害が残存した事例について、後遺障害等級9級認定の上、示談交渉で2493万円で解決をしました。交通事故で高次脳機能障害になると、仕事や日常生活に大きな影響が出ることが多く、後遺障害等級認定の上、適切な示談金を得る必要性が高くなります。みお綜合法律事務所では、高次脳機能障害に関する後遺障害等級認定手続き・保険会社との示談交渉を多くお受けしており、本件はその一事例になります。
ご自身が、ご家族が高次脳機能障害になってしまったという方は、みお綜合法律事務所にご相談ください。
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