更新日:2015年2月19日
自転車で走行中の事故。後遺障害は非該当、紛争処理センターで示談解決。

みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:Kさん / 49歳 会社員・主婦
自転車で横断歩道を走行中に、自動車に衝突される。顔面皮膚欠損創・網膜出血・左前腕、左手、右膝打撲等の怪我を負ったものの、後遺障害の等級認定に至る程度の障害は残らず「非該当」。最終、紛争処理センターでは、当初の保険会社提示額から4倍増額する内容で和解し解決。
事故はこうして起こった
羽曳野市でKさんは、自転車で横断歩道を走行していたところ、同じ方向から右折してきた自動車に衝突されてしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故で、Kさんは顔と全身を地面に打ち付け、
顔面皮膚欠損創・網膜出血・左前腕、左手、右膝打撲等
の怪我をされました。
その後、約9か月治療をした結果、
顔面に2cmの線状痕が残りましたが、
後遺障害の基準である3cmの線状痕に達しないため、
後遺障害としては非該当となりました。
Kさんは、後遺障害等級非該当についてはやむを得ないものの、
示談交渉を依頼したいということで当事務所に来所されました。
当事務所で保険会社と示談金について交渉したものの、
金額が思いのほか伸びなかったため、
紛争処理センターへの申立を行い、
センターの斡旋により最終解決となりました。
当事務所が関わった結果
慰謝料の金額が争点となりました。
示談交渉では、Kさんは家事従事者ではないとの前提で
保険会社から提案があり、
また、慰謝料についてもむち打ちと同じ基準での低額の提案しかなかったため、
示談交渉を打ち切り、紛争処理センターに申立を行いました。
紛争処理センターでは、
示談交渉で保険会社が最終的に提示した金額から
約4倍に示談額が増額になった斡旋案が出され、
当方・保険会社とも受諾したため、最終解決となりました。
解決のポイント
家事従事者としての認定
Kさんは事故当時、
母親(78才)・Kさん・息子(社会人)・息子(社会人)
の4人で生活していました。
Kさんは、正社員として仕事をしていましたが、
お母さんは78才で体の調子が悪く、
息子さん2人は長時間の勤務をしていたことから、
Kさんが家事のほぼすべてを担っていました。
しかし、保険会社は、Kさんが正社員として仕事をしていること、
母親と同居していることから
家事従事者としては認定できないとして、
家事従事者としての休業損害を支払うことはできない、
会社員としての休業損害しか支払えないと主張してきました
(休業損害の認定額 約9万円)。
交渉したものの保険会社の態度が変わらなかったため、
紛争処理センターへの申立を行いました。
紛争処理センターでは、
Kさんの家族の実態を明らかにすることで、
最終的にKさんを家事従事者として認定し、
家事従事者としての休業損害が認められました
(休業損害の認定額 約63万円)。
慰謝料の算定方法
Kさんは、顔面の傷や打撲による痛み等について、
約9か月間、羽曳野市の病院へ通院して治療されました。
保険会社は通院の日数が少ないこと、
怪我が軽いことを前提にして、
約40万円の慰謝料を提案してきました。
しかし、Kさんの怪我が軽いということはできない
と考えられたため、
この点についても紛争処理センターの判断を求めることとしました。
紛争処理センターでは、
Kさんの怪我の状況や通院の状況等を主張立証することで
142万円の慰謝料が認定されました。
担当弁護士のまとめ

本件では、Kさんを家事従事者として認定できるか、
入通院慰謝料をいくらとすべきかの点が争いとなりました。
交渉で当方の主張が通ることもありますが、
本件では保険会社の対応が変わらなかったため、
また、紛争処理センター申立により示談金の増額が見込まれたため、
紛争処理センターへの申立を行いました。
紛争処理センターでは、Kさんが家事従事者として認定され、
入通院慰謝料も十分な金額が認定されたため、
センターの斡旋案を受諾し、最終解決に至りました。
交通事故のご依頼においては、
示談交渉で解決することが多いですが、
本件のように紛争処理センターに申立をして解決をすることがあります。
このように、弁護士にご依頼いただいた場合、
どのような解決方法が適切であるかについても
弁護士が判断し手続きを進めていくことができます。
症状固定となった、後遺障害等級が認定された、
保険会社から示談案が提示された等で
今後どのように手続きを進めたらいいか迷われている方は、
手続きの進め方も含めて弁護士にご相談いただければと思います。
この記事を見た後にみている記事は?
膝関節可動域制限12級7号の示談交渉事案。詳しく見る
取得金額
1058万円
受傷部位
下肢
後遺障害等級
12級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
Tさんは、交通事故で右脛骨高原骨折の怪我をされ、 最終的に12級7号の後遺障害等級が認定されました。 示談交渉は難しいと感じたため、示談交渉をご依頼いただき、 1058万円で示談が成立しました。
詳しくはこちら >
更新日:2018年11月8日
むち打ち非該当の事案で、示談金が1.6倍に増額。詳しく見る
取得金額
84万8000円
受傷部位
むちうち
後遺障害等級
非該当

担当弁護士 :羽賀 倫樹
保険会社からの示談案提示後に相談いただき、ご依頼いただきました。 後遺障害非該当はやむを得ない状況でしたが、示談交渉で慰謝料を増額し、解決ができました。
詳しくはこちら >
更新日:2019年5月17日
足部骨折後の併合11級で示談交渉を行った事案。詳しく見る
取得金額
1702万円
受傷部位
下肢
後遺障害等級
11級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
中足骨3本・楔状骨2本・立方骨を骨折され、 足関節と足指に可動域制限が残った事案です。 症状を反映した後遺障害診断書を作成し、11級認定。 示談交渉では約1700万円で示談に至りました。
詳しくはこちら >
更新日:2018年11月13日
小学校入学前の男の子の事故を示談交渉で解決。詳しく見る
取得金額
270万円
受傷部位
上肢
後遺障害等級
非該当

担当弁護士 :羽賀 倫樹
ショッピングモールの駐車場の通路で事故に遭い、腕の骨折と肝臓損傷の怪我をされましたが、治療により完治しました。示談交渉では、付添費・慰謝料などで270万円で解決できました。
詳しくはこちら >
更新日:2021年7月21日
解決実績検索
「受傷部位」から探す
「後遺障害等級」から探す
- 死亡 (11)
- 1級 (12)
- 2級 (2)
- 3級 (2)
- 4級 (6)
- 5級 (4)
- 6級 (6)
- 7級 (12)
- 8級 (12)
- 9級 (25)
- 10級 (21)
- 11級 (44)
- 12級 (66)
- 13級 (3)
- 14級 (99)
- 非該当 (158)
「後遺障害内容」から探す
- 死亡 (11)
- 遷延性意識障害 (1)
- 高次脳機能障害 (31)
- 脊髄損傷 (12)
- 身体の切断 (2)
- 脊柱・体幹骨変形 (36)
- 関節可動域制限・機能障害 (95)
- 醜状障害 (11)
- 局部の神経症状 (73)
- むちうち (88)
- 完治 (111)
- その他 (11)
「保険会社」から探す
- 東京海上日動 (102)
- 損害保険ジャパン (97)
- 三井住友海上 (58)
- あいおいニッセイ (53)
- 共栄火災 (7)
- 日新火災 (3)
- イーデザイン損保 (2)
- セゾン自動車火災 (4)
- 三井ダイレクト (11)
- ソニー損害保険 (18)
- 楽天損害保険 (3)
- セコム損害保険 (1)
- SBI損害保険 (5)
- JA共済 (16)
- トラック共済 (16)
- 自動車共済協同組合 (1)
- 全労済 (4)
- AIG損害保険 (25)
- アクサ損害保険 (3)
- アメリカンホーム (1)
- チューリッヒ (5)
- チャブ損害保険 (1)
「解決方法別」から探す
「担当弁護士」から探す
「加害者の事故車両」から探す
「相談タイミング」から探す
「職業」から探す
「年代」から探す
増額しなければ
弁護士費用はいただきません!
※弁護士特約の利用がない場合