更新日：2025年5月2日

むち打ちが完治した主婦の方につき、１４６万円で示談解決。

受傷部位むちうち(頚椎・腰椎)
後遺障害等級非該当
症状・障害完治
保険会社損害保険ジャパン
担当弁護士弁護士羽賀　倫樹担当事例
加害者の事故車両自動車
相談タイミング症状固定前後
職業主婦
年代５０代

みおでご相談後の取得金額

相談後１４６万円

事例の概要

被害者様：Ｓさん/５０才代/主婦/奈良県香芝市在住

むち打ちが完治し、保険会社との示談交渉を依頼したいとして来所されました。保険会社との交渉では、慰謝料と主婦としての休業損害を主に交渉し、最終的に示談金１４６万円で解決ができました。

事故はこうして起こった

Ｓさんは、大阪府柏原市で自動車を運転し、渋滞のために停車したところ、前方をよく見ていなかった後方車に追突されるとともに、衝突の勢いで前方車に追突する形になりました。

後遺障害と解決までの道のり

この事故の衝撃で、Ｓさんは首に痛みが生じ、整形外科を受診したところ、頚椎捻挫と診断されました。その後、なかなか痛みが引かず、Ｓさんは整形外科への通院を継続。半年ほどしてやっと症状が落ち着き、今後保険会社との示談金交渉が必要になるとして、みお綜合法律事務所に相談に来られました。

むち打ちが完治した場合、弁護士が交渉しても慰謝料は大幅には増額にならないケースもありますが、Ｓさんは家事従事者（主婦）であり、休業損害も増額見込みであることを踏まえると、依頼のメリットは十分にあると判断。Ｓさんから示談交渉をお受けし、保険会社と交渉を進めました。

保険会社からの当初の提示額は５５万円ほどと低いものでした。そこから何回か交渉し、最終的に総額１４６万円となり十分な金額と判断できたため、示談解決に至りました。

当事務所が関わった結果

　交渉の過程で問題になったのは、慰謝料と休業損害をどの程度の金額にすべきかの点でした。
　慰謝料は、３８万円→５０万円→８１万円と増額。
　休業損害は、１６万円→３１万円→６５万円と増額。
　以上の結果、示談金額は１４６万円になりました。

解決のポイント

家事従事者（主婦）としての休業損害の交渉

家事従事者（主婦）は、家事に対する収入はありませんが、他人に家事を依頼すると費用がかかることから、交通事故では家事について経済的な価値があるものとみて、怪我で家事に影響が出た場合には休業損害支払いの対象になります。

本件では、Ｓさんはご家族と同居し、家事を一手に引き受けていました。また、今回の事故で頚椎捻挫の怪我をして、家事がやりづらくなったり、家事に時間がかかったりといった影響が出ていました。そこで、保険会社に家事従事者としての休業損害を請求しました。

保険会社からは、休業損害が発生したことは認めるものの、影響はそれほど大きくなかったとして、約１６万円の回答。Ｓさんの家事への影響を考えると金額が低いと思われたため、保険会社と交渉したところ、３１万円に増額。さらに交渉して６５万円に増額になりました。６５万円であれば、Ｓさんの家事への影響を適切に反映されていると判断し、解決ができました。

慰謝料の交渉

交通事故に遭って怪我をした場合、怪我の内容、通院期間、通院回数等を踏まえ、保険会社から慰謝料が支払われます。

Ｓさんの怪我は頚椎捻挫であり、骨折などに比べると幸い大きな怪我ではありませんでした。しかし、通院期間は半年を超え、症状は長引いていました。一方で、Ｓさんの通院は週１回ほどで、通院期間と比較して通院回数はやや少ないと評価できるものでした。

以上を踏まえると、Ｓさんの慰謝料は最大８８万円程度の可能性がありましたが、通院回数がやや少ないことを踏まえると５５万円程度になる可能性も考えられました。当初の３８万円の提示は、通院回数を考慮しても低いと言わざるを得ませんでしたが、交渉の結果提示された８１万円であれば、十分な金額と判断できたため、解決ができました。

担当弁護士のまとめ

担当弁護士：羽賀　倫樹

むち打ちが完治した後の保険会社との示談金交渉を受任し、適切な金額になったことから示談解決した事案です。交通事故では、弁護士に示談交渉を依頼すると、示談金額に増額になることが多いと言えます。治療が終了し保険会社と示談交渉が必要になる方や、保険会社から示談金額の提示があったという方は、みお綜合法律事務所にご連絡いただければと思います。