更新日：2020年11月6日

ＴＦＣＣ損傷・１４級認定の示談交渉事案

解決方法示談交渉
受傷部位上肢
後遺障害等級 14級
症状・障害局部の神経症状
保険会社あいおいニッセイ
担当弁護士弁護士羽賀　倫樹担当事例
加害者の事故車両自動車
相談タイミング慰謝料提示があった
職業主婦
年代５０代

みおでご相談後の取得金額

相談前１３１万円

相談後３３０万円

事例の概要

被害者様：Ｍさん／５０代／主婦

事故で手首付近のＴＦＣＣを損傷し、治療を継続したものの痛みが残ってしまいました。後遺障害申請で１４級認定、約１３１万円の提示でしたが、弁護士による交渉で、約２．５倍の３３０万円で解決できました。

事故はこうして起こった

Ｍさんは、大阪府内で路線バスに乗っていたところ、交差点で車両同士の衝突を避けるため運転手が急ブレーキをかけたことで、耐え切れず転倒してしまいました。

後遺障害と解決までの道のり

この事故で、Ｍさんは転倒の際に右手で体を支えましたが、その際右手首のＴＦＣＣを損傷してしまいました。９カ月ほどの治療で痛みはかなり改善したものの、完全には治らなかったため、後遺障害申請をしたところ、１４級が認定されました。その後、保険会社から示談金額の提案があり、約１３１万円との内容でしたが、妥当であるかの判断は難しく、交渉を任せたいとして相談に来られました。

Ｍさんはパート兼主婦でしたが、保険会社からの提示には主婦としての休業損害・逸失利益が反映されておらず、交渉で増額になると見込まれました。そこで示談交渉をお受けし、保険会社と交渉したところ、主婦としての休業損害・逸失利益が認められるとともに、傷害慰謝料・後遺障害慰謝料が増額になりました。当初提示１３１万円から３３０万円まで増額しての解決となりました。

当事務所が関わった結果

　保険会社からの提示は、パート収入を前提とする休業損害と逸失利益だけが計上されていました。弁護士による交渉で、主婦としての休業損害・逸失利益が認められ、大幅に増額になりました。
　また、慰謝料も大幅に増額になることで、全体として２００万円近く増額しました。

解決のポイント

主婦としての休業損害と逸失利益

主婦の方は、家事労働について実際の収入はありません。しかし、本質的には金銭的対価を受けうるものであることから、交通事故では、怪我をして家事に影響が出たのであれば、主婦としての休業損害と逸失利益が認められます。

本件では、保険会社からＭさんへの提示の際には、主婦としての休業損害と逸失利益は含まれていませんでした。そのため、二つを合わせた提示額は約３１万円と低額なものでした。弁護士による交渉では、主婦としての休業損害と逸失利益が認められ、合計で約１１４万円と大幅に増額になりました。

慰謝料

保険会社からＭさんへの慰謝料の提示は、傷害慰謝料と後遺障害慰謝料で合計約９２万円でした。弁護士が交渉したところ、合計で２２０万円超まで交渉ができました。

担当弁護士のまとめ

担当弁護士：羽賀　倫樹

弁護士が交渉することで、主婦としての休業損害と逸失利益が認められるとともに、慰謝料も大幅に増額になりました。

主婦の方については、保険会社からの提示内容に、主婦としての休業損害・逸失利益が含まれていない場合と、認められていたとしても低額にとどまる場合の二つがあります。いずれの場合も、弁護士が交渉することで示談金額が大幅に増額になることが多いと言えます。保険会社からの提示内容がよく分からないという方、低いのではないかと感じた方は、みお綜合法律事務所の交通事故相談をご利用ください。