更新日:2017年12月16日
後遺障害診断書のチェック、異議申立で後遺障害等級があがった事例
みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:Kさん / 47歳 主婦
症状固定直前にご依頼いただいた事案です。
当初作成の後遺障害診断書では、
後遺障害等級14級か非該当になる可能性がありましたが、
後遺障害診断書を修正することで10級が認定されました。
さらに、
異議申立により、9級が認定されました。
事故はこうして起こった
Kさんは、
大阪市北区で歩道のない道路の左側を歩行して、
障害物をさけるため右側に膨らんだところ、
後方から走行してきた自動車に衝突されてしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故で、Kさんは、右足の立方骨・踵骨を骨折されました。
1年程度治療を続けたものの、足関節が動きづらくなるとともに、
骨折部分に痛みが残ってしまいました。
保険会社から治療費の打ち切りを伝えられ、
また、
治療を続けても回復に限界があると感じたKさんは、
後遺障害の手続きと示談交渉を依頼したいと考え、当事務所に相談に来られました。
当事務所で受任後、
後遺障害診断書を作成してもらいましたが、
内容を見ると不十分で、
後遺障害14級か非該当になると思われるものでした。
そのため、Kさんの症状を詳しく聞き取り、
後遺障害診断書を主治医の先生に修正してもらいました。
修正後の後遺障害診断書をもとに後遺障害の申請をしたところ、
足関節の可動域制限について10級が認められました。
ただ、足の痛みについては後遺障害に該当しないとの認定でした。
そこで、足の痛みの原因について主治医の先生に照会をし、
具体的な原因について回答を得ました。
その回答を基に異議の申立をしたところ、
足の痛みについて12級が認定され、最終等級は9級となりました。
その後、
9級を前提に示談交渉を行いました。
過失割合等が争いになりましたが、
最終的に2436万円の賠償額で示談に至りました。

当事務所が関わった結果
②主治医の先生への照会と異議申立、
③認定された後遺障害等級を基にした保険会社との交渉の各場面で
弁護士の力が発揮された事例です。弁護士に依頼していなかった場合、
後遺障害等級が14級又は非該当となり、
賠償金が大幅に少なくなった可能性があります。
弁護士が手続き全般について主導して進め、
妥当な解決を導いた事例と言えます。

解決のポイント
後遺障害診断書の修正と後遺障害申請
主治医の先生が当初作成された後遺障害診断書は、
記載に不十分なところがあり、
そのまま後遺障害申請をすると14級または非該当になると考えられました。
そこで、
Kさんの症状を詳しく聞き取り、
後遺障害診断書を主治医の先生に修正してもらいました。
修正後の後遺障害診断書をもとに後遺障害の申請をしたところ、
足関節の可動域制限について10級が認められました。
主治医の先生への医療照会と異議申立
上記の通り、
後遺障害診断書を修正することで
足関節可動域制限は10級が認定されました。
しかし、
足の部分の痛みは後遺障害に該当しないとの判断でした。
そこで、茨木市の病院の主治医の先生に医療照会をし、
痛みの原因が骨折後の偽関節であるとの回答を得ました。
この回答を基に異議申立を行い、足の痛みについて12級が認定されました。
この結果、足関節可動域制限・足の痛みを併合し、9級が認定されました。
認定された後遺障害等級を基にした保険会社との交渉
後遺障害等級9級が認定されたことを受けて、
保険会社との交渉を行いました。
主婦としての休業損害・逸失利益・過失割合が争いになりました。
このうち、過失割合は、
保険会社からKさんが大きく膨らんできたことにも事故の原因があるとして、
10%の主張を受けました。
これに対し、
当方から、Kさんは障害物を避けるために膨らんで歩いたのであるから、
加害者にとってKさんが膨らんで歩いてくることは予想できるはずと主張。
最終的に過失割合は5%でまとまりました。
その結果、示談金額も増額となり、2436万円で和解に至りました。
担当弁護士のまとめ
担当弁護士
:羽賀 倫樹
後遺障害診断書のチェック、
医療照会を基にした異議申立、
保険会社との示談交渉、
いずれも被害者の方ご本人で手続きを進めるのは難しいと思います。
本件で、仮に14級や非該当の認定になっていると、
賠償額は10分の1程度になっていた可能性もあります。
手続の各場面で弁護士の力が発揮され、
適切な後遺障害認定され、適切な賠償額が認められました。
この記事を見た後にみている記事は?
左手関節可動域制限12級で、紛争処理センターで解決詳しく見る
取得金額
1071万円
受傷部位
上肢
後遺障害等級
12級
担当弁護士 :羽賀 倫樹
交通事故により左橈骨遠位端骨折の怪我をされ、症状固定直前にご依頼いただきました。 左手関節可動域制限で12級が認定されましたが、 交渉で示談がまとまらず、紛争処理センターに申立を行い、解決に至りました。
詳しくはこちら >
更新日:2019年3月20日
事故による股関節人工関節と既存障害10級で9級の事案の解決事例詳しく見る
取得金額
436万円
受傷部位
下肢
後遺障害等級
9級
担当弁護士 :羽賀 倫樹
店舗内での転倒事故で、怪我は左大腿骨頚部骨折という事案です。人工関節置換をして、後遺障害は9級(既存障害10級)、示談交渉により436万円で解決しました。
詳しくはこちら >
更新日:2023年3月10日
骨折後の症状が治まり、200万円で示談解決詳しく見る
取得金額
200万円
受傷部位
上肢
後遺障害等級
非該当
担当弁護士 :羽賀 倫樹
橈骨遠位端骨折後の痛みが残るものの、骨は癒合し、症状は落ち着いているとして後遺障害は認定されませんでした。示談交渉により、慰謝料や休業損害等を合計して、200万円で解決した事例です。
詳しくはこちら >
更新日:2021年11月12日
腰椎捻挫が完治した後の示談交渉で、約55万円増額。詳しく見る
取得金額
120万円
受傷部位
むちうち
後遺障害等級
非該当
担当弁護士 :羽賀 倫樹
腰椎捻挫による痛みが完治し、保険会社から示談金の提示があった時点でご相談いただきました。65.3万円の提示に対し、慰謝料増額・主婦休損の加算により120万円に増額して解決しました。
詳しくはこちら >
更新日:2024年6月13日
解決実績検索
「受傷部位」から探す
「後遺障害等級」から探す
- 死亡 (11)
- 1級 (12)
- 2級 (2)
- 3級 (2)
- 4級 (6)
- 5級 (4)
- 6級 (6)
- 7級 (12)
- 8級 (12)
- 9級 (25)
- 10級 (21)
- 11級 (44)
- 12級 (67)
- 13級 (3)
- 14級 (102)
- 非該当 (160)
「後遺障害内容」から探す
- 死亡 (11)
- 遷延性意識障害 (1)
- 高次脳機能障害 (31)
- 脊髄損傷 (12)
- 身体の切断 (2)
- 脊柱・体幹骨変形 (36)
- 関節可動域制限・機能障害 (95)
- 醜状障害 (11)
- 局部の神経症状 (74)
- むちうち (91)
- 完治 (113)
- その他 (11)
「保険会社」から探す
- 東京海上日動 (105)
- 損害保険ジャパン (99)
- 三井住友海上 (58)
- あいおいニッセイ (53)
- 共栄火災 (7)
- 日新火災 (3)
- イーデザイン損保 (2)
- セゾン自動車火災 (4)
- 三井ダイレクト (11)
- ソニー損害保険 (18)
- 楽天損害保険 (3)
- セコム損害保険 (1)
- SBI損害保険 (5)
- JA共済 (16)
- トラック共済 (16)
- 自動車共済協同組合 (1)
- 全労済 (4)
- AIG損害保険 (25)
- アクサ損害保険 (3)
- アメリカンホーム (1)
- チューリッヒ (6)
- チャブ損害保険 (1)
「解決方法別」から探す
「担当弁護士」から探す
「加害者の事故車両」から探す
「相談タイミング」から探す
「職業」から探す
「年代」から探す
増額しなければ
弁護士費用はいただきません!
※弁護士特約の利用がない場合











