更新日:2014年10月31日
無職だった被害者の再就職の可能性を主張。適正な賠償金額に。

みおでご相談後の取得金額
事例の概要
被害者様:京都市山科区在住/Aさん/36歳 無職
被害者は、同乗する友人運転の自動車の自損事故で左肩関節の機能障害を負い、後遺障害等級12級の認定を受けました。
被害者は事故時34歳・無職で、逸失利益の有無が問題となったものの、適正な賠償金を取得しました。
事故はこうして起こった
京都駅方面へ向かう、被害者のAさんが友人が運転する自動車に同乗していたところ、友人が運転を誤り、自損事故を起こしてしまいました。
後遺障害と解決までの道のり
この事故によってAさんは、左肩関節を脱臼。左肩関節の機能障害という後遺障害を負い、後遺障害等級12級6号の認定を得ました。
Aさんは、自動車を運転していた友人の保険会社による補償を受けており、その対応にとくに不満はありませんでした。
しかし、最終の示談案提示の際、事故時にAさんが無職であったことが問題となり、提示された金額が妥当であるかどうか、心配されてご相談にお越しになりました。
「みお綜合法律事務所(京都駅前事務所)」の弁護士が介入し、示談交渉を行った結果、損害賠償金は当初提示額の4,425,963円から約2倍となる9,420,301円に増額され、解決に至りました。
当事務所が関わった結果
弁護士はその主張立証に取り組み、再就職の可能性や収入の見込み、従前の職業における収入に応じた逸失利益を獲得しました。
解決のポイント
職歴や再就職の可能性を主張立証しつつ、リスクを考慮した交渉で納得の解決へ。

この事案では、事故時にAさんが無職であり、その時点では再就職の目途も立っていなかったため、逸失利益の計算における基礎収入の金額が問題となりました。
Aさんは症状固定時点で36歳であり、事故時も症状固定時も、預貯金から生活費を捻出していました。
また、従前の職業による収入は、男性の平均賃金の半分を下回っていたこともあり、当然に平均賃金を請求できる状態にはありませんでした。
そのため、裁判においても逸失利益が考慮されない可能性がありました。そこで示談交渉では、これまでの職歴や就職活動の状況、前職を離職した経緯等を具体的に主張し、今後の再就職の可能性が高いことを説明しました。
その結果、前記の各事情及び裁判の場合のリスクも検討して、男性の平均賃金の50%の金額で和解するに至りました。
実際の症状をもとに主張・反論を行い、67歳までの労働能力喪失期間として和解。

当初、相手方保険会社からは、後遺障害等級が12級であることを理由として、労働能力喪失期間を10年に限るとの主張が行われていました。
しかし、この事案では、関節の可動域制限によって12級と認定されており、むち打ち症による神経症状ではなかったため、労働能力喪失期間が限定される理由はなく、67歳までが労働能力喪失期間にあたることから、示談交渉において反論等を行いました。
その結果、67歳までの全期間を労働能力喪失期間として和解することができました。
裁判基準での交渉を行い、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料を増額。

この事案では、相手方保険会社からの提示における入通院慰謝料、後遺障害慰謝料ともに裁判基準より低い金額での提示であったため、裁判基準による交渉の結果、増額することができました。
担当弁護士のまとめ

事故時に無職であっても、再就職の蓋然性等の状況によって、逸失利益の主張ができる可能性があります。
また、後遺障害等級12級については、裁判基準でも労働能力喪失期間が限定される後遺障害と、限定されない後遺障害があります。
この事案では、示談前にご相談いただいていたため、これらの点について裁判となった場合の見通しや、そのリスク等の考慮も含めて、適正な解決を図ることができたと思います。
この記事を見た後にみている記事は?
夫の運転する車に同乗中の自損事故。8級認定後、人身傷害保険で解決。詳しく見る
取得金額
1630万円
受傷部位
背骨・体幹骨
後遺障害等級
8級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
夫運転の車に同乗中の自損事故で、脊椎圧迫骨折の怪我をされました。治療終了後、後遺障害認定手続きと、保険会社との交渉を任せたいとして相談に来られ、8級認定、保険金は合計1630万円が支払われました。
詳しくはこちら >
更新日:2021年1月8日
自転車事故遭遇後の示談交渉で、3.3倍に示談額が増額詳しく見る
取得金額
386万1000円
受傷部位
顔面,目,耳,鼻,口
後遺障害等級
14級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
歩行中に自転車に衝突され、歯にひびが入ったり、足の靭帯損傷などの怪我をされました。 後遺障害が認定され、保険会社からの示談提示後のご依頼で、 弁護士による交渉で3.3倍に示談金が増額になりました。
詳しくはこちら >
更新日:2019年4月19日
脊柱変形11級7号、事前提示を受けた後、示談交渉を受任。詳しく見る
取得金額
1431万円
受傷部位
背骨・体幹骨
後遺障害等級
11級

担当弁護士 :羽賀 倫樹
追突事故で胸椎圧迫骨折の怪我をされました。 治療終了後後遺障害の認定、保険会社からの賠償金提示があり、交渉をご依頼いただきました。 最終的に、当初提示から2.86倍で示談解決に至りました。
詳しくはこちら >
更新日:2018年5月30日
主婦・むち打ち非該当の事案で、186万円の示談金で解決詳しく見る
取得金額
186万円
受傷部位
むちうち
後遺障害等級
非該当

担当弁護士 :羽賀 倫樹
大阪府羽曳野市で追突事故に遭遇し、治療終了の頃ご依頼いただきました。 後遺障害は認定されませんでしたが、 傷害慰謝料と主婦休損で十分な金額を取得、186万円で解決に至りました。
詳しくはこちら >
更新日:2018年9月20日
解決実績検索
「受傷部位」から探す
「後遺障害等級」から探す
- 死亡 (11)
- 1級 (12)
- 2級 (2)
- 3級 (2)
- 4級 (6)
- 5級 (4)
- 6級 (6)
- 7級 (12)
- 8級 (12)
- 9級 (25)
- 10級 (21)
- 11級 (44)
- 12級 (65)
- 13級 (3)
- 14級 (97)
- 非該当 (150)
「後遺障害内容」から探す
- 死亡 (11)
- 遷延性意識障害 (1)
- 高次脳機能障害 (31)
- 脊髄損傷 (12)
- 身体の切断 (2)
- 脊柱・体幹骨変形 (36)
- 関節可動域制限・機能障害 (94)
- 醜状障害 (11)
- 局部の神経症状 (72)
- むちうち (87)
- 完治 (104)
- その他 (11)
「保険会社」から探す
- 東京海上日動 (101)
- 損害保険ジャパン (92)
- 三井住友海上 (56)
- あいおいニッセイ (51)
- 共栄火災 (7)
- 日新火災 (3)
- イーデザイン損保 (2)
- セゾン自動車火災 (4)
- 三井ダイレクト (11)
- ソニー損害保険 (18)
- 楽天損害保険 (3)
- セコム損害保険 (1)
- SBI損害保険 (5)
- JA共済 (16)
- トラック共済 (16)
- 自動車共済協同組合 (1)
- 全労済 (4)
- AIG損害保険 (24)
- アクサ損害保険 (3)
- アメリカンホーム (1)
- チューリッヒ (5)
- チャブ損害保険 (1)
「解決方法別」から探す
「担当弁護士」から探す
「加害者の事故車両」から探す
「相談タイミング」から探す
「職業」から探す
「年代」から探す
増額しなければ
弁護士費用はいただきません!
※弁護士特約の利用がない場合