高次脳機能障害の症状例や交通事故による障害発生のメカニズムなど。
監修者: 交通事故チーム主任弁護士
羽賀 倫樹 (はが ともき)
交通事故の問題は、当事務所のホームページをご覧になられた被害者の方が、無料相談にお越しになった後、そのままご依頼いただくというケースがよくあります。 記事をお読みになられて弁護士に相談をしたくなりましたら、お気軽にお問合せください。
- 相談者
- 家族が交通事故で頭を打ち、意識がない状態で病院に運ばれました。
意識は戻ったのですが、性格が変わった気がします。
どうしたらいいでしょうか?
- 羽賀弁護士
- 高次脳機能障害の可能性があります。
詳しく検査を受け、適切な治療と補償を受けるために専門家の助けを借りましょう。
特に高次脳機能障害は、脳の損傷により感情のコントロールや記憶に問題が生じることがあり、事故後の生活に大きな影響を及ぼします。
この記事では、交通事故が原因の高次脳機能障害の症状例や発生メカニズムについて解説します。
- この記事でわかること
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- 高次脳機能障害の定義と症状
- 交通事故による高次脳機能障害発生のメカニズム
- 高次脳機能障害が疑われる場合の対応方法
- 専門的な検査と治療の重要性
- こんな方が対象の記事です
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- 高次脳機能障害の症状について知りたい方
- 交通事故後の適切な対応方法を知りたい方
高次脳機能障害とは?
高次脳機能障害とは、交通事故により脳に重大な損傷を負い、感情のコントロール、目的の設定やその遂行、作業の反復継続などの高度な脳機能が障害された状態を言います。
「高次脳機能」の分かりやすい例を挙げると、正常な人の場合、「シャープペンシルで物を書こう」と思えば、誰の指示も受けずにシャープペンシルを手に持って紙に字を書きます。
ところが、重い高次脳機能障害の方の場合、周りの方が、
シャープペンシルを手に持ちなさい | |
シャープペンシルの末端を押して芯を出しなさい | |
紙の上にシャープペンシルを置きなさい (シャープペンシルという言葉すら理解できなくなる場合もあります) |
|
○○という字を書きなさい |
などと細かく指示しなければいけなくなります。
交通事故が原因で高次脳機能障害と診断されたら
交通事故が原因で性格が変わってしまった、記憶障害が起こってしまった方、そのご家族の方が、今後の生活を救済されるために、交通事故に強い「みお」の弁護士にご相談ください。
高次脳機能障害はなぜ起こるか?
脳は、簡単に言うと、神経線維が複雑に入り組みながら、相互に密接な関連を持ちつつ機能しています。また、脳が機能するためには、大量の酸素や栄養が必要となります。しかし、交通事故で脳がダメージを受けると、事故の衝撃で神経線維が引き裂かれてしまい、脳の各機能が連携を取ることができなくなります。
さらに、脳が腫れ上がり、酸素や栄養の供給がうまくいかずに、脳細胞が死滅してしまうこともあります。そのため、脳機能に重大な障害が引き起こされてしまうのです。万が一、最低限の生命維持に必要な呼吸中枢などがダメージを受けると、死亡してしまうことになります。
最近は救命救急の水準の向上により、多くの方が死の淵から生還されていますが、その代わりに高次脳機能障害を負う方が増えています。
次のページでは、高次脳機能障害に当てはまるかどうかを調べる検査について解説しています。
更新日:2016年11月29日
交通事故チームの主任として、事務所内で定期的に研究会を開いて、最新の判例研究や医学情報の収集に努めている。研究会で得た情報や知識が、交渉などの交通事故の手続きで役立つことが多く、交通事故チームで依頼者にとっての最高の利益を実現している。
また羽賀弁護士が解決した複数の事例が、画期的な裁判例を獲得したとして法律専門誌に掲載されている。
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