交通事故のあと、体の痛みが残っていると、仕事に戻ること自体が不安になってしまう方は少なくありません。
今の体調でどこまで働けるのか、周りに負担をかけないかなど、心配に感じる方も多いと思います。
今回は、復職を考えるときにどんな点を押さえておくと安心につながるのかについてお話ししたいと思います。
今の体調と仕事内容のギャップを確認してみる
まずは、現在の体調でどの作業が負担になるのかを整理してみることが大切です。
例えば
- 長時間座ると痛みが強くなる
- 重い荷物を扱う作業は不安
- 同じ姿勢が続くとしびれが強く出る
など、今の症状と仕事内容を照らし合わせるだけで、無理なく働くためのヒントが見えてきます。
職場に共有しておくと働きやすくなる内容
復職前に職場へ伝えておくと良いのは、次のようなポイントです。
- 痛みが出やすい動作や姿勢
- 一時的に調整が必要かもしれない作業
- 医師から伝えられている注意点
細かい症状の説明まで行う必要はなく、業務に影響しそうな部分に絞って伝えておくと、職場も配慮しやすくなります。
医療機関では仕事内容を踏まえたアドバイスを受けられることがあります
復職について不安があるときは、医療機関で現在の働き方を相談してみると、注意したい動作や休憩の取り方についてアドバイスがもらえることがあります。
仕事内容を共有することで、治療方針にも反映されやすくなり、復職の判断もしやすくなります。
保険会社からの提案は、医師の判断と体調を優先して考える
仕事に戻る＝完治とは限りません。
通院を続けながら働く方も多く、復職と治療は並行して進むことがあります。
医師の意見と自分の体調を踏まえて考えることで、無理のない選択ができると思います。
弁護士が関わると整理しやすくなる場面もあります
事故後の復職では、体調・保険会社対応・職場との調整が重なり、何を優先すべきか迷いやすいものです。
弁護士の視点では、保険会社がいつまで休業を認めるかが重要です。
実際の体調にもよりますが、事故から期間が経過すると休業の補償が認められなくなることがありますし、保険会社との間で争いが生じて円滑な解決が困難になることがあります。
ある程度休業した後は、無理のない範囲で復職を考えていく必要があります。
まとめ
仕事復帰は体と心の両方に負担がかかりやすい時期です。
今の体調と業務内容のギャップを整理し、職場に必要な範囲で共有していくことで、働きやすい形が見えやすくなります。
気になる点があれば、どうぞお問い合わせください。
