交通事故に遭って、保険会社から示談金の提示があったとき。
「この金額、本当に妥当なのかな?」と、少しでも引っかかることはないでしょうか。
みおにもよく届くご相談のひとつで、たとえば、
「言われた通りに受け取っていいのか迷ってしまって…」
「大きな金額じゃないけど、これでいいのかモヤモヤしていて…」
というご相談をよくいただきます。
そんな「なんとなく不安」という気持ちこそが、実は大切なサインだったりします。
示談金には「基準」があるって知っていましたか?
示談金にはいくつかの計算基準があります。
ひとつは自賠責基準と呼ばれるもので、最低限の補償を目的とした強制保険の基準です。
もうひとつは、任意保険基準と呼ばれるもの。これは保険会社ごとに設定されている社内の目安です。
そしてもうひとつが、弁護士基準。過去の裁判の結果などをもとに作られているため、最も高額になりやすくなります。
保険会社から最初に提示される金額は、多くの場合、自賠責基準か任意保険基準に基づいたものです。
弁護士基準とは、金額に大きな差が出ることがよくあります。

こんなときは、一度立ち止まってみてください
「これでいいのかな?」と感じたら、次のような点を確認してみましょう。
- 通院の期間や頻度が、金額に反映されているかどうか
- 仕事や家事ができなかったことについて、補償が含まれているかどうか
- 後遺障害による逸失利益の計算が適切なものか
- 後遺障害による慰謝料が適切なものか

一つでも「うーん…」と感じることがあれば、相談してみても遅くありません。
自分で交渉するのと、専門家に頼るのとで、何が違うのか
もちろん、自分で保険会社とやり取りをしていくこともできます。
でも、こんなふうに感じている方もいらっしゃいます。
「思ったより電話が多くて大変」
「何をどう伝えればいいのか分からなくて不安」
その一方で、弁護士に相談したことで、気持ちが落ち着いたという方も多くいらっしゃいます。
加えて、弁護士が交渉すると示談金が大きく増えるケースがよくあります。
たとえばこんなケースがありました。
・むち打ちで半年通院した方が、65万円の提示から186万円まで増額された例
・軽い骨折で120万円だった提示が、500万円以上になった例
もちろん、すべてのケースでこれだけ増えるとは限りませんが、
「提示された金額をそのまま受け取っていたら、気づかないままだった」という声は少なくありません。
サインはいつでもできます
保険会社から示談書が送られてくると、「これで終わりにしたほうが楽かな」と思ってしまうかもしれません。
ただ、いったんサインをしてしまうと、あとから変更することはできません。
「今すぐ決める必要はない」
「交通事故の示談金は、弁護士に相談することができる」
ということだけでも、頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。
まとめ 〜迷っているなら、「相談するかどうか」を相談してみませんか?〜
「なんとなくモヤモヤする」
「でも、こんなことで相談していいのかな」
そうやって迷っている方は、実はたくさんいらっしゃいます。
私たちは、相談したからといってすぐに依頼をすすめることはありません。
むしろ、「このままご自身で対応された方がよさそうです」とお伝えすることもよくあります。
大切なのは、あなたが納得できる選択肢を持てること。
そのための“相談の相談”も、大歓迎です。
よかったら、気軽にご連絡くださいね。